5月23日にバルマーが日本にきて「日本にもDC作るよ!」宣言したわけですが、みなさん如何お過ごしでしょうか。
というわけでTechEd North America 2013が始まりました。
データセンターの話するときに日本にも●が付くのはうれしいですね!
さてTechEdに合わせてWindows Azureやその他MS製品関連たくさん情報が公開されました。主にWindows Azure絡みを紹介したいと思います。
- Windows Azure: Announcing New Dev/Test Offering, BizTalk Services, SSL Support with Web Sites, AD Improvements, Per Minute Billing
- Windows Azure: Announcing Major Improvements for Dev/Test in the Cloud
開発とテストをクラウドで
Windows Azure上での開発とテストがより便利になります。今まで開発とテストは主にオンプレミスとかローカルの話でしたが、このあたりをクラウドというかWindows Azure上で実現するためにもろもろ変更がはいりました。
- 仮想マシンを止めている間は課金されないようになります
- 今まではデプロイを削除しないとOSをシャットダウンしてても課金対象でしたが、今後はシャットダウン時(停止時)は課金されないようになります。たとえば夜間だけ動かして昼間は使わないとか(逆もありますね)、そういうシナリオで課金をセーブすることができます。
- 分単位で課金が行われるようになります。(今までは10分使っても1時間分だった)
- テストや開発などでほんの少しだけ(1時間未満とか)使いたい場合などのケースでも今までは1時間単位で請求されてたのが分単位になります。細かくVMのOn/Offすることで課金を抑えることができるようになりますね!
- ちなみに仮想マシンだけじゃなくてクラウドサービスもWebサイトも対象です。
- MSDNのWindows Azureサポート
- 今まではMSDNに含まれるいろいろなソフトウェアは法的にWindows Azure上や他のクラウド上で実行できませんでしたが、6月にライセンスが拡張されて一部(クライアントOSなど)を除いてクラウド上で動作させてもOKになりました。例えば開発やテスト目的にMSDNサブスクリプションのVisual StudioやSharePoint、SQL Serverなどの製品をWindows Azure上にインストールして使うことができます。(もちろんMSDNのライセンスを持っていない人がアクセスするのはNGだし、開発・テスト目的を超えて利用することはできませんが)
- あと新MSDN特典はライセンスにちょっと変化あり(プロダクション利用NG)なので、( ´゚д゚`)エーという方は既存の特典プランをとりあえず1年間使う感じで様子みましょう。
- 詳細はMSDNのライセンスについてのドキュメントを見ましょう。
- MSDN特典での大幅な割引
- 結構な割引率で。
- MSDNの月次クレジット
- 今までのAzureのMSDN特典はそれぞれ仮想マシンならxxx時間、データ転送はxxxGBまでみたいな内容でしたが、新しい特典では月額クレジットとして100ドルどうぞ、という形になります。(100ドルなら100ドルの使い道は自由)
※未使用分持ち越しとかはないですね。
- MSDN サブスクライバー向けの Windows Azure の特典
- 例えば3つの仮想マシンを1日16時間使ってもいいし、80の仮想マシンを20時間だけロード用テストに使ってもいいし、、、とフレキシブルに使えます
- 超過分が請求されるのはこれまで通りですが。(既定では超えずに停止になるはず)
- 今すぐこっちの特典にしたい!って人はアカウントのページから「それまで待てない場合はここをクリック」なボタンをクリックすればいいと思います。
- ちなみに2013年8月1日からこちらのプランになるようです。もうちょっと先延ばししたい方はアカウントページから2014年8月1日まで先延ばしできます。
- 今までのAzureのMSDN特典はそれぞれ仮想マシンならxxx時間、データ転送はxxxGBまでみたいな内容でしたが、新しい特典では月額クレジットとして100ドルどうぞ、という形になります。(100ドルなら100ドルの使い道は自由)
- MSDN月次クレジット向けのポータル機能(利用量のトラッキング)
- 上述の月次クレジット化に伴い今どれぐらい使ってるのか見れるようになります。(スクリーンショットが取れないのでScott GuthrieのBlogから引用)
BizTalk Services
わざわざ自分でBizTalk Serverを構築しなくてもすむBizTalk ServicesがPreviewになりました。EAIしたい人はぜひ試してみてね。
Let’s申込み!
WebサイトのSSLサポート
今日のアップデートでWindows Azure WebサイトでカスタムドメインのSSLがサポートされました。今回のSSLサポートではIPアドレスベースのSSLバインドのほかにSNI (Server Name Indication)ベースのSSLバインドもOKになりました。
※カスタムドメインとカスタムドメインのSSLを利用するには占有モードにする必要があります。
※証明書はServer認証用のOIDついてないとダメみたいなのでテストする際は注意ください。
makecert -r -pe -n "CN=test.sample" -b 09/01/2012 -e 01/01/2099 -eku 1.3.6.1.5.5.7.3.1 -ss My
こんな感じで適当に作ってExportすればテストはできるんじゃないですかね。
Webサイトの64ビットサポート+IIS8
待ちに待ったWindows Azure WebサイトのIIS8化がきました!
残念ながらWebSocketの対応は間にいるARRがv3にならないとダメっぽいですが、それでもIIS8で動くのは嬉しいですね。
また占有モードの場合は64ビット環境にすることもできるようになりました。
Windows Azure Active Directory
Windows Azure AD絡みではディレクトリ同期ツールが更新されました。この更新で、既存のオンプレのActive Directoryとパスワード込で同期を取ることができるようになります。今までは既存のWindows Active Directory DSとの連携といえばADFSを立ててSSOを行うぐらいでしたが、シナリオによってはそんなことをしなくても済むようになりますね。
もう1つのアップデートはWindows Azureのアカウントを使用して既存のAzure Active Directory(Office 365用など)を管理するサポートが増えたようです。これで管理アカウントの統合もできるということでよりシンプルになりそうです。
公式サイト
Windows Azureの公式サイトが少し新しくなりました。いろいろ拡張されたもろもろに対応という感じですね。
おまけ
期間中(~2013年9月30日)にWindows Azure MSDN 特典を契約してWebサイトか仮想マシンをデプロイしてエントリーすると、抽選で車がもらえるようです。
たぶん抽選。興味のある方はこちらからエントリー! 詳細はこちら
まとめ
毎度のことながら大変すな。
カテゴリー:つぶやき Tagged: Active Directory, Azure, Cloud, Event, JAZUG, TechEd, Update, VMs, WebSites
