今日はAzure Global Bootcamp当日だというのに、われらがScottGuはやってくれました。Updateです。
- Windows Azure: Improvements to Virtual Networks, Virtual Machines, Cloud Services and a new Ruby SDK
今日のUpdateはこちら。
- 仮想ネットワーク
- 新しいPoint-To-Site接続(非常にクール!) ※Preview
- ソフトウェアVPNデバイスサポート
- DNS設定変更のサポート
- 仮想マシン
- リモートPowerShellとLinux SSH プロビジョニング強化
- クラウドサービス
- Web/Workerロールの動的リモートデスクトップ
- Windows Azure SDK for Ruby
仮想ネットワーク
Point-To-Site (Preview)
先週GAになったばかりの仮想ネットワークですが、今回のUpdateでPoint-To-Site VPN(プレビュー)がサポートされるようになりました。
今まではSite-To-Siteということで固定IPを持ったVPN機器としかVPNを張れませんでしたが、SSTPを使用してクライアントPCなどから直接Windows AzureのVPNゲートウェイに接続できるようになりました。
これでWindows Azure VPNゲートウェイをHubにしてオンプレミス・外出時などのクライアントPC、サテライトオフィスなどのサーバーやPCをすべて接続することができます。
How to
Point-To-Site VPNを有効にするには、仮想ネットワーク作成ウィザードのVPN接続のページでPoint-To-Site(ポイント対サイト)VPNの構成にチェックを入れます。
あとはPoint-To-Site用のサブネットを定義し、ゲートウェイサブネットを定義すれば今までとあまり変わりません。
仮想ネットワーク作成後、ゲートウェイを作成します。
作成後は接続時に使うクライアント証明書をアップロードします。
※使用する証明書は自己署名の証明書が使えるので、以下のように作りましょう。
makecert -sky exchange -r -n "CN=<RootCertificateName>" -pe -a sha1 -len 2048 -ss My makecert.exe -n "CN=<CertificateName>" -pe -sky exchange -m 96 -ss My -in "<RootCertificateName>" -is my -a sha1
アップロードが終わるとクライアント用のVPNパッケージがダウンロードできるようになります。
※今のところ以下のOSのみサポートのようです
- Windows 7 (32-bit and 64-bit)
- Windows Server 2008 R2 (64-bit only)
- Windows 8 (32-bit and 64-bit)
- Windows Server 2012 (64-bit only)
インストールが完了すると、ネットワークのところに以下のような仮想ネットワークが表示されるので、接続します。
※Windows 8の場合
接続用ツールが起動するので、Connectで接続します。
設定に問題がなければipconfigでみると以下のように表示されます。
PPP adapter InsidersNetwork: Connection-specific DNS Suffix . : Description . . . . . . . . . . . : InsidersNetwork Physical Address. . . . . . . . . : DHCP Enabled. . . . . . . . . . . : No Autoconfiguration Enabled . . . . : Yes IPv4 Address. . . . . . . . . . . : 10.0.0.2(Preferred) Subnet Mask . . . . . . . . . . . : 255.255.255.255 Default Gateway . . . . . . . . . : NetBIOS over Tcpip. . . . . . . . : Enabled
設定した仮想ネットワークに接続されてますね。ポータルで見ると今の接続数などがみれます。
これで普通に同じ仮想ネットワークに接続してるサーバーに内部IPで接続できます。素晴らしい!!
Site-To-Site用のソフトウェアVPNデバイスのサポート
今まではハードウェアなVPN機器のみでしたがWindows Server 2012のRRASを使用して接続できるようになりました。
DNSの設定変更サポート
仮想ネットワークのDNS周りの制限が緩和されました。仮想ネットワークと仮想ネットワーク上のVMを再デプロイしなくても仮想ネットワークのDNSサーバーの設定を更新できるようになりました。(前は無理だった)
リモートPowerShellとLinux SSHプロビジョニングの強化
先週のUpdateで仮想マシンへのリモートPowerShellができるようになりましたが、今日のUpdateで仮想マシン作成時にチェック1つでリモートPowerShell用のエンドポイントを追加してくれるようになりました。
簡単ですね!
Linuxの仮想マシンを作成する際、パスワード認証でSSHキーによる認証は任意でした。今回のアップデートで作成ウィザード内でSSHキーをアップロードできるようになり、パスワード認証をオフにすることができるようになりました。
これでパスワードとおさらばですね!
クラウドサービスの強化
最近あまりアップデートのなかったクラウドサービスですが、地味にUpdateされました。
今までRDP(リモートデスクトップ接続)の設定を忘れてデプロイすると、いざRDPしたいときは有効化して再デプロイが必要でした。(よくあるのはRDP有効化してデプロイして、後で無効化しておくとか)
今日のアップデートで、デプロイ済みのクラウドサービスのWebロールやWorkerロールにRDPを有効化できるようになりました。
やり方は簡単で構成ページのリモートを選択して必要な情報を埋めるだけです。
ダイアログでロールを個別に選ぶか全体を設定できます。
Windows Azure SDK for Ruby
やっとこさ Windows Azure SDK for Ruby がリリースされました!
Mac OS、Linux、Windowsで利用できます。
今のところ仮想マシンでの動作が前提みたいです。SDKの内容としては
- ストレージ: Blob,Table,Queueへのアクセス
- ServiceBus:QueueとTopic、Subscriptionへのアクセス
となります。
Ruby SDKの作成にあたってはAppFogが協力してるみたいですね。ScottGuがCEOに感謝の意を述べています。
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