Quantcast
Channel: ブチザッキ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 638

Windows Azure 11月度アップデート

$
0
0

豊作です。


HDDのImport・Export対応(Preview)

大量のデータをクラウドにアップしたりするのって結構困りますよね?手元にデータの入ったHDDを安全に・安価に送りたいとか思いますよね?(特にStorage為に貯めたデータを持ち出すときに困りますよね?)

ということでWindows AzureにもHDDをそのまま送り付けてImport/Exportすることができるようになりました。

手順的にはこちら → Use the Windows Azure Import/Export Service to Transfer Data to Blob Storage

HDDの要件的には3.5インチのSATA2なHDDのみサポートなようです。容量的にはPreviewとしては上限4TB、Importは最初のボリューム(要NTFSフォーマット)のデータのみのようです。

あと嬉しいのはBitLockerで暗号化されたデータもサポートなようですね。

Blob としてはPage Blob、Block Blobどちらもサポート。サブスクリプションあたりに作れるImport/Exportなジョブは20まで、といった感じの様子です。

※Previewの申込みをするには今のところクイックアクセストークンが必要なようです。

 

仮想マシン ギャラリーの機能拡張

目的別にわかれて見やすくなりました。

image

MSDNのチェックはMSDNサブスクライバ向けのAzure特典なイメージだけを表示したりできるようです。

SupportedのチェックはMSもしくはパートナーによってちゃんとサポートされるイメージのみ表示できるようです。たとえばOracleだと

image

というのが

image

こんな感じに。

わかりやすいですね。

あとソートしたり検索したりできるようになってます。

 

仮想マシン IPベースのACLサポート

仮想マシンのエンドポイントに対して接続元IPアドレス(やネットワーク)からのアクセスを許可・拒否設定できるようになりました。

image

今までRDPだだ漏れだったのが多少は安全になるというものです。

ちなみに動作としては以下のような感じになるようです。

  • 既定(ルールなし) … すべてのトラフィックを許可
  • 許可ルールだけ … ルールに合致するものは許可、それ以外は拒否
  • 拒否ルールだけ … ルールに合致するものは拒否、それ以外は許可
  • 許可ルールと拒否ルール両方あり … ルールに合致しないトラフィックは拒否

※仮想マシン内の(OSの)ファイアウォールについては別なので注意ください(許可・拒否は各自でよろしく)

 

WebサイトのWebSocketサポート

やっとこさWebサイトでWebSocketがサポートされました。

構成タブで設定できます。

image

これでSignalRやSocket.IOもばっちりですね。

たぶんフロントエンドのロードバランサがARR3.0になったのだろうけどバージョン出さないようになったので不明です。(ちなみにIISは8.0のままでした)

 

Webサイトのリモートデバッグのサポート

Webサイトにリモートデバッグのサポートがきました。

image

オンにしてVisual Studioのバージョンを選ぶだけです。しかも常時じゃなくて必要な時にOnにできるのがいいですね。(Onにしたあと48時間でOffになるようです)

ただOnにはできますがちゃんとデバッグしようとするなら、ビルドをデバッグにして発行するのがいいと思います。

image

使い方はサーバーエクスプローラーからデバッガのアタッチを選ぶだけ。

image

後は普通にデバッグできます。

image

便利!

 

TFSvc&Git: クラウドサービスとWebサイトへの継続的デリバリをサポート

WebサイトからTFSvc連携を行うと、TFSvc(Team Foundation Service)側でビルド定義が設定されます。ここで設定されるビルド定義はトリガーとして継続的インテグレーション(チェックインのたびにビルドする)が設定されているので、チェックインやGitならPushするたびに実行されるようになります。

image

ブランチ変えたりしたい場合はこちらを編集すればいいですね。

image

ちなみにこのテンプレート(GitContinuousDeploymentTemplate.12.xaml)を選べばPush先とかいろいろ変更できそうです。(ただ認証まわりでこけそうですケド)

image

さて実際にPushしてみるとTFSvc側でビルドが走り、ビルドが正常に通ればWebサイトへデプロイしてくれます。

image

Azure側でもこんな感じです。

image

さてビルドに失敗するようなコミットがあった場合はどうなるでしょう?

image

ログみるとビルドがこけたのでデプロイもこけたようです。

image

image

Webサイト側もこんな感じに。

image

テストと組み合わせるとちゃんとCIできそうですね。

※TFSvcのBuildとTestはまだPreviewのようですが。

 

Webサイトとモバイルサービス: 開発者分析のサポート

WebサイトとモバイルサービスでNew Relicを使って細かな分析が行えるようになりました。

image

アドオンを選択するか、カスタムでNew Relicのライセンスキーを手動で登録すると自動的に必要な設定が行えるようになりました。

image

※今のところプロバイダはNew Relicだけのようです。

アプリケーション側はプラットフォームに応じてNuGetでNew Relic for Windows Azureを追加すればよいだけです。

image

後はデプロイして動かしておけばNew Relic側でもろもろパフォーマンスやログを分析することができます。(管理ポータルのアドオンのページからNew Relicの管理画面に行くことができます)

image

image

やったね!

※NewRelic.profiler.dllをそのままデプロイしちゃうとせっかく別領域に隔離してくれているのにロックされちゃうのでアプリケーションの更新に失敗します。なのでNuGetでコンポーネントを追加した後、NewRelic.Profiler.dllを含めないように設定しましょう。

image

 

サービスバス: キューとトピックの分割(パーティション)サポート

サービスバス キューとトピックでパーティションがサポートされました。

imageimage

スループットや可用性があがるようです。

 

課金アラートサービス (Preview)

請求周りですが、課金についてアラートのメールが送れるようになりました。(Preview)

image

この機能を使うとたとえばサブスクリプションの合計課金額が指定金額を超えたらメールするなど設定できるようになります。

今は電子メールだけですが、そのうちSMSなども行けるように進化するらしいです。楽しみですね。

 

Webサイト: PHP5.5のサポート

PHP5.5が使えるようになりました。

image


カテゴリー:イベント Tagged: Azure, Cloud, JAZUG, Update

Viewing all articles
Browse latest Browse all 638

Trending Articles