豊作です。
HDDのImport・Export対応(Preview)
大量のデータをクラウドにアップしたりするのって結構困りますよね?手元にデータの入ったHDDを安全に・安価に送りたいとか思いますよね?(特にStorage為に貯めたデータを持ち出すときに困りますよね?)
ということでWindows AzureにもHDDをそのまま送り付けてImport/Exportすることができるようになりました。
手順的にはこちら → Use the Windows Azure Import/Export Service to Transfer Data to Blob Storage
HDDの要件的には3.5インチのSATA2なHDDのみサポートなようです。容量的にはPreviewとしては上限4TB、Importは最初のボリューム(要NTFSフォーマット)のデータのみのようです。
あと嬉しいのはBitLockerで暗号化されたデータもサポートなようですね。
Blob としてはPage Blob、Block Blobどちらもサポート。サブスクリプションあたりに作れるImport/Exportなジョブは20まで、といった感じの様子です。
※Previewの申込みをするには今のところクイックアクセストークンが必要なようです。
仮想マシン ギャラリーの機能拡張
目的別にわかれて見やすくなりました。
MSDNのチェックはMSDNサブスクライバ向けのAzure特典なイメージだけを表示したりできるようです。
SupportedのチェックはMSもしくはパートナーによってちゃんとサポートされるイメージのみ表示できるようです。たとえばOracleだと
というのが
こんな感じに。
わかりやすいですね。
あとソートしたり検索したりできるようになってます。
仮想マシン IPベースのACLサポート
仮想マシンのエンドポイントに対して接続元IPアドレス(やネットワーク)からのアクセスを許可・拒否設定できるようになりました。
今までRDPだだ漏れだったのが多少は安全になるというものです。
ちなみに動作としては以下のような感じになるようです。
- 既定(ルールなし) … すべてのトラフィックを許可
- 許可ルールだけ … ルールに合致するものは許可、それ以外は拒否
- 拒否ルールだけ … ルールに合致するものは拒否、それ以外は許可
- 許可ルールと拒否ルール両方あり … ルールに合致しないトラフィックは拒否
※仮想マシン内の(OSの)ファイアウォールについては別なので注意ください(許可・拒否は各自でよろしく)
WebサイトのWebSocketサポート
やっとこさWebサイトでWebSocketがサポートされました。
構成タブで設定できます。
これでSignalRやSocket.IOもばっちりですね。
たぶんフロントエンドのロードバランサがARR3.0になったのだろうけどバージョン出さないようになったので不明です。(ちなみにIISは8.0のままでした)
Webサイトのリモートデバッグのサポート
Webサイトにリモートデバッグのサポートがきました。
オンにしてVisual Studioのバージョンを選ぶだけです。しかも常時じゃなくて必要な時にOnにできるのがいいですね。(Onにしたあと48時間でOffになるようです)
ただOnにはできますがちゃんとデバッグしようとするなら、ビルドをデバッグにして発行するのがいいと思います。
使い方はサーバーエクスプローラーからデバッガのアタッチを選ぶだけ。
後は普通にデバッグできます。
便利!
TFSvc&Git: クラウドサービスとWebサイトへの継続的デリバリをサポート
WebサイトからTFSvc連携を行うと、TFSvc(Team Foundation Service)側でビルド定義が設定されます。ここで設定されるビルド定義はトリガーとして継続的インテグレーション(チェックインのたびにビルドする)が設定されているので、チェックインやGitならPushするたびに実行されるようになります。
ブランチ変えたりしたい場合はこちらを編集すればいいですね。
ちなみにこのテンプレート(GitContinuousDeploymentTemplate.12.xaml)を選べばPush先とかいろいろ変更できそうです。(ただ認証まわりでこけそうですケド)
さて実際にPushしてみるとTFSvc側でビルドが走り、ビルドが正常に通ればWebサイトへデプロイしてくれます。
Azure側でもこんな感じです。
さてビルドに失敗するようなコミットがあった場合はどうなるでしょう?
ログみるとビルドがこけたのでデプロイもこけたようです。
Webサイト側もこんな感じに。
テストと組み合わせるとちゃんとCIできそうですね。
※TFSvcのBuildとTestはまだPreviewのようですが。
Webサイトとモバイルサービス: 開発者分析のサポート
WebサイトとモバイルサービスでNew Relicを使って細かな分析が行えるようになりました。
アドオンを選択するか、カスタムでNew Relicのライセンスキーを手動で登録すると自動的に必要な設定が行えるようになりました。
※今のところプロバイダはNew Relicだけのようです。
アプリケーション側はプラットフォームに応じてNuGetでNew Relic for Windows Azureを追加すればよいだけです。
後はデプロイして動かしておけばNew Relic側でもろもろパフォーマンスやログを分析することができます。(管理ポータルのアドオンのページからNew Relicの管理画面に行くことができます)
やったね!
※NewRelic.profiler.dllをそのままデプロイしちゃうとせっかく別領域に隔離してくれているのにロックされちゃうのでアプリケーションの更新に失敗します。なのでNuGetでコンポーネントを追加した後、NewRelic.Profiler.dllを含めないように設定しましょう。
サービスバス: キューとトピックの分割(パーティション)サポート
サービスバス キューとトピックでパーティションがサポートされました。
スループットや可用性があがるようです。
課金アラートサービス (Preview)
請求周りですが、課金についてアラートのメールが送れるようになりました。(Preview)
この機能を使うとたとえばサブスクリプションの合計課金額が指定金額を超えたらメールするなど設定できるようになります。
今は電子メールだけですが、そのうちSMSなども行けるように進化するらしいです。楽しみですね。
Webサイト: PHP5.5のサポート
PHP5.5が使えるようになりました。
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