前回Point-To-Site VPNを手動で設定して使えるようにしましたけど、いちいち証明書選んだり面倒ですよね。何よりWindows Azure Connectで自動的に接続されてたのにそれができなくなったのは不便!ということで、今回は自動接続できるようにしたいと思います。
下準備
最初に前回の手順で接続できる状態までしておいてください。
証明書のインポート
証明書の選択を省くためにはローカルコンピューター上の信頼されたルート証明機関に接続用の証明書を入れておく必要があります。
MMCを起動して、スナップインの追加で証明書を選択し、ローカルコンピューターを選択します。どの証明書ストアを管理するか聞かれるのでコンピューターアカウントを選択しましょう。
信頼されたルート証明機関を選択してインポートを選び、作成したクライアント証明書とそのルート証明書の秘密鍵付き(どちらとも.pfx)をインポートします。
VPN接続の設定変更
前回作成したVPN接続のプロパティを開き、セキュリティタブのEAPプロパティを表示させます。「このコンピュータの証明書を使う」になっていると思いますが、その横の拡張だかAdvancedだかのボタンをクリックして、先ほど登録した証明書(2種類)にチェックを入れます。
これで設定は完了です。VPN接続を行うと証明書も聞かれずにすんなり接続が終わると思います。
自動接続
自動接続はちょっと面倒くさいです。とはいっても他に良い案が浮かばなかったのでしょうがなしにタスクスケジューラを使うことにします。
管理ツールのタスクスケジューラを起動して、新しいタスクを作成します。
タスクの起動タイミングはコンピューターの起動時を選択します。
プログラムの開始を選択します。
実行するプログラムは「rasdial」、引数に接続するVPN接続の名前を入れます。
これで一応完了。作成後、プロパティを開き実行ユーザーは設定した人に、ログオンしていなくても実行できるようにして構成をWindows 8なりWindows RTなりにしておきます。
条件タブで任意のネットワーク接続が使用可能な場合のみタスクを開始するようにします。
後の条件(AC電源使用時のみなど)は好きなように設定しておきます。
あとはリトライとかいろいろお好きなように。
設定完了後は一度実行してみて問題なくVPN接続が開始されることを確認します。あとはOS再起動して動作確認しましょう!
これでだいぶ便利になりましたね。というか標準の接続ツールより便利になったw
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